2016年2月2日火曜日

元町商店街の中にある小さな映画館 2016/1/17





 今回私は元町商店街にある元町映画館で取材させていただきました!

 なぜ元町映画館かというと神戸は日本で初めて映画が上映された地であり、映画との関わりが深いのですね。そこで神戸・映画から連想した私の気になるスポット、元町映画館に行ってみよう!となったわけです!見たことはあるけど入ったことはないという方も多いのではないでしょうか?

  

 元町駅から商店街に入りのんびり歩くこと13分、元町映画館に到着。上映間近で忙しい時間だったので、お先に映画館2階のギャラリーで行われていた三宅さんのイラスト展にお邪魔しました。お話を終えると三宅さんが奥の部屋にいる支配人さんを呼んでくださいました。映画館の支配人さんですから、貫禄のある白鬚にベレー帽のおじさまをイメージして身構えていたのですが、出てこられたのはなんと若い女の人でした!とっても気さくな方で、アポなしの突撃取材にもかかわらず快くお話を聞かせてもらえました。


映画好きによる映画好きのための


 私たち学生にとって、映画は大きなショッピングモールの中にある映画館などで観るのが一般的で、商店街の中に映画館というのは珍しいように感じますが、昔は商店街や街角の路面にミニシアターがあるのが当たり前だったそうです。現在、街のミニシアターは経営困難などでほとんどが姿を消していき、映画館で映画を観ようと思えばショッピングモールで上映されているメジャーなものしか見られなくなっています。そこで!!2010年8月に立ち上げられたのがこの元町映画館です。元町映画館は、減りゆく映画館を活発化させたい、昔のようなミニシアターで流行りの映画だけでなく自分たちの観たい映画を観たい!という人たちが協力して個人で出資し合いつくりあげた一般社団法人(必ずしも公益を目的としない団体)なのです。まさに映画好きによる映画好きのための映画館ですね!


 しかし、映画は好きだと言っても映画館の運営は全くの素人、資金は個人の出資のみ、また設立当初は3人しかおらず、資金面でも経営面でも苦労されたそうです。




映画を深く味わう


 元町映画館では洋画、邦画、メジャー、マイナーを問わず、作品として価値のあるものや、お客さんがどんな映画を求めているかを基準に選んで上映しています。そして映画をより楽しむためのイベントが多くあるのも売りのひとつなのです!映画館2階のギャラリーで行われる展示会もそうですし、大学の先生を招いて映画の舞台となった土地や国の歴史の勉強会があります。このように映画の背景まで勉強することでより深く味わうことができるのですね。また、ミニシアターはシニアの方の客層がメインですが若者も歓迎していて、学生証提示で割引があります!商店街には雰囲気のいいカフェも沢山あるので映画デートには持ってこいの場所ではないでしょうか?


取材:長手 優子