2016年2月21日日曜日

快適な空間で人々をつなぐ!阪九フェリー その1 2015/12/2




九州と大阪・神戸を結ぶ、阪九フェリーに行ってきました


 阪九フェリーにおじゃましたときに僕たちを出迎えてくれたのはこの船“つくし”です。

携帯のカメラでは入りきらないほどかなり大きい船でした。普段こんなにも大きいものを見ることがないので、写真を撮るときつい立ち止まって見上げてしまいました。


“つくし”は総トン数13.353トン、全長195m、全幅26.4m。近くから見るととにかく巨大!という感想しかでてきません。



阪九フェリーは神戸の六甲アイランドや大阪の泉大津港と北九州市新門司港までを結ぶ大型長距離フェリー会社です。今日は阪九フェリーでお仕事をされているおふたりに取材させてもらいました。


阪九フェリーの仕事

 毎日どんなお仕事をされているか、簡単に紹介していただきました。

 まず、前の日の晩、新門司港を出港した「やまと」もしくは「つくし」が早朝の7時ごろ(土曜〜月曜は8時半)に到着します。船に載っていた人・トラック・乗用車それぞれを効率よく安全に下船させるところから仕事が始まります。下船が無事終了し後片付けをするとお昼になります。午後はデスクワーク。利用者増につながる新しい企画を考えたり、事務の仕事をしたりします。そして、夕方の6時半(金曜〜日曜は8時)になると、新門司港へ船が出ますから、待機していた人・トラック・乗用車を乗せ、船を見送ってその日の仕事が終わります。 

 企画ではフェリーの旅行プランを考えます。できあがったプランは、旅行代理店に提案します。ここ最近で人気が上昇してきたプランは、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへの旅」です。九州からくるお客さんが家族などでよく利用されるそうです。フェリーが港に着き次第ユニバーサル・スタジオ・ジャパン行きの直行バスを運行しています。これもお客さんの利便を考えたサービスです。

 最近では外国人の方々の利用が多いとのこと。そのため掲示板などを日本語以外に英語はもちろんのこと、中国語や韓国語の案内表示をしているそうです。 



社員さんの方々のやりがいや楽しさとは?!

(業務課係長の渕上さん)

一番やりがいを感じるのは、満席にして定時出航できた時ですね。


(総務課課長の吉野さん)

お客の方々にお礼を言われるときですかね。「ありがとう」とか「お世話になりました」とかのあたりまえで普通の言葉なんですけど、この言葉を言われると達成感みたいな、この仕事をやっていてよかったと思えます。



フェリーに乗せてもらった




 ここは操縦室(ブリッヂ)と呼ばれるとこです。通常、一般の人は入ることはできませんが、今回は特別に中に入らせてもらいました。

 テレビなどで見かけたことはありますが実際に見たのは初めてで驚くものばかりでした。スイッチやメーターがたくさんあり、見るだけではさっぱり分からず、説明もいろいろとしていただきましたが、正直理解できませんでした。写真中央にある2つのハンドルで舵の角度を変えることで船の向きを変えるということでした。奥に写っているテレビ状のものはレーダーです。



 これは、船を操縦するための舵です。舵といえば、映画などの海賊船で目にする木製の大きな舵をイメージしてしまいますが、この船の舵はとてもコンパクト。このサイズの舵が両サイドにも1つずつあり、どの舵を使っても操縦することができるということでした。窓ガラスの手前にある小さい機械は、船の方位磁針です。主にこの方位磁針を使って船の位置や正確な場所を確認するということでした。



最後に



 今回、阪九フェリーを取材し、安全快適な船旅を支えるために社員の方はどんな仕事をされているのかを知ることができました。話をお聞きする前は、ただただ船に人や車を乗せて見送るみたいな簡単な仕事だと思っていたが、実際はぜんぜん違いました。いろいろ勉強させていただきました。どうもありがとうございました。

取材協力 阪九フェリー株式会社

取材 西田一貴