日本から海外へ、海外から日本へ運ばれるものは重さで計算すると、飛行機が運んでいるのは0.3%、残りの99.7%は船が運んでいるって知っていますか?
さて、港言えば船、船と言えばポートラジオ。なぜポートラジオと思った方にもポートラジオをいまからご紹介していきます。
今回は、東洋信号通信社の生野亮さん浦野千尋さんに取材させていただきました。
港湾通信士の仕事部屋
港湾通信士の仕事部屋
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事務所からの景色です。コンテナ船が使用する岸壁が見えます。 赤と白の縞模様の大きなクレーンはコンテナの積み下ろしに使うガントリークレーンです。 |
ポートラジオ局として、入出港船に情報提供をするうえで入出港船の予定を把握しておくことは重要です。私たちは港湾局や船舶代理店、その他関係先から収集した入出港船の予定を船舶システムといわれる独自のデータベースに入力し、必要な情報を表示させることで船舶への情報提供に役立てています。
また入出港船のリアルタイムな動静を把握することも重要です。船舶の動静把握は基本的に目視で行いますが、障害物があったり距離的な問題で目視が難しかったりする場合はカメラやレーダー、AIS(Automatic Identification System、船舶自動識別装置)といわれる船舶の位置や速力、進行方向などが表示される装置などを活用し、船舶の動静把握に努めています。
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入港船の着岸を目視しています。
この双眼鏡で約10km先まで見ることができます。
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船舶システムで港内の船舶の状況を確認し、情報提供を行います。
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東洋通信社
四方を海に囲まれているわが国は貿易の99%を海上輸送に頼っており、世界有数の海運国ともいわれている。港に出入りする船舶を24時間365日、昼も夜も休むことなく見張り、記録している会社。76年間の長い歴史の間に、九州、神戸、大阪、名古屋などの主要港に支店、見張所を設置し、現在も形を変えつつその拠点は22に達している。(東洋通信社ホームページより)
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ポートラジオと聞いたとき私たちが普段聞いているラジオを想像していました。実際には船が事故なく毎日物資など運べているのはポートラジオで働いている人たちがいるからなのだと知りました。この貴重な経験がなければポートラジオという職業を知ることもなかったかもしれません。本当に、縁の下の力持ちという言葉のようにみんなが寝ているときも海の安全を守ってくれているポートラジオのみなさんに感謝したいです。
東洋信号通信社の皆さん、インタビューにご協力していただきました生野さん、浦野さん本当にありがとうございました。
東洋信号通信社の皆さん、インタビューにご協力していただきました生野さん、浦野さん本当にありがとうございました。
取材:高松美空