JR三ノ宮駅から京町筋を歩くこと10分、冬の澄んだ空気と暖かな日差しの下で訪れた博物館は、ヨーロピアンな街並みに溶け込みながらも、吸い込まれるような威厳のある佇まいでした。
はじめに博物館の紹介を少し
神戸市立博物館は、旧三菱銀行本店や丸ビル旧館などを手掛けた建築家、桜井小太郎による最後の作品で、その佇まいを見ればわかるように昭和の名建築と呼ばれています。もともとは銀行で国の登録有形文化財として登録されています。博物館に転用するにあたって1982年に大規模な増改築が行われました。旧居留地の京町筋に面していて、平日と日曜日は9:30~17:00、土曜日は9:30~19:00までの開館時間です。料金は当日券だと一般・200円、大学生高校生・150円、中学生小学生・100円です。お安い!!!(ただし特別展は料金が変わります)。
22:00からは博物館がライトアップされてより一層素敵です!
さっそく館内へ!
館内に入ってすぐに広いホールになっていて、お土産屋さんや現在特別展示されている大英博物館展のグッズ売り場、記念撮影コーナーが設けられていました。そのこともあってか館内は賑わっており、外観からイメージしていた緊張感は然程なくゆったりとしていました。驚いたのですが、二階にはなんと雰囲気のいい喫茶店も!博物館の中でお茶をするなんて素敵じゃないですか!歴史好きのカップルはデートにどう?
大英博物館展の展示物は写真撮影ができないのですが、教科書で見たことのある名前やテレビで見たことあるモノが生で見られて、世界史にそれほど詳しくない私でもとても面白かったです!2016年1月21日までです。ぜひ足をはこんでみてください!
さてさて、長々と前書きをしましたが今回は「神戸港開港以降」をメイントピックとして紹介したいとおもいます。開港までのお話は入江さんの記事をご覧ください!
神戸港開港をめぐって、激動の30年間
さかのぼること約160年、日本は1858年に結んだ日米修好通商条約により神奈川、長崎、新潟、兵庫を開港、同様の条約をオランダ、ロシア、イギリス、フランスとも結びました。この兵庫開港は神戸港が国際貿易港へと発展するおおきなきっかけになるわけですね。
これらは博物館1階、展示室2で見学できます。開港をめぐった1868年1月1日を中心とした2~30年間と開港後の外国人居留地のようすが、居留地の模型や絵入りのロンドンニュースなどで観ることができます。
中でもひときわ目を引くのがこの外国人居留地の模型!上の写真が1897年頃の居留地、下の写真が1940年頃の居留地です。縮尺1:200で細かいところまで再現されていて、居留地の移り変わりを見ることができます。
エキゾチックに文明開化
同じく1階、展示室3では開港後の明治時代に焦点を当てた外国人の生活、またその影響を受けた日本人の暮らしに関する展示がされています。この頃の神戸は横浜に並ぶ貿易港に発展していて、繊維工業の原材料を輸入する主要な窓口になっていたそうです。
異人館 旧トムセン住宅 |
神戸港の今