2016年1月28日木曜日

夜の南京町 2016/1/17


「楽園」で自撮り

みなとまち神戸には海外からいろんなものや文化が伝わって、一種独特な雰囲気があります。その象徴的存在が南京町!とりわけ夜の南京町は、シェンムーのようなミステリアスな雰囲気が漂っているような気がしてということで、夜の南京町のレポートお届けします。

南京町はJR神戸線・阪神電車「元町駅」を南に下って約5分、元町通りと栄通りの間にあります。
 

とりあえずまちをぶらぶら


長安門

海栄門

西安門

南京町には東側に「長安門」、南側に「海栄門」、西側に「西安門」という三つの門があります。気になる北側ですが、北は元町通りにつながっているせいか、門がありませんでした。なぜないのかの理由を調べたのですが、わかりませんでした。
西安門は阪神淡路大震災からの復興のシンボルとして建て替えられたそうで、門を裏から見ると、左読みで「光復」と書いているらしいです。

南京町の中央の広場

ここは南京町の中央の広場の写真です。日曜ということもあってか、夜の7時にもかかわらず、たくさんの人で賑わっていました。夜の南京町は赤色の電飾のせいかミステリアスな雰囲気が漂います。
南京町のシンボル「あずまや」

そしてこれは、南京町広場にある南京町のシンボル「あずまや」です。1983年に建てられた建物です。待ち合わせ場所にいいですね。



南京町はなぜできたのか?

 と、ここでなんですが、みなさんはどのようにして南京町ができたのか知っていますか?知っている方もいるとは思いますが、知らない方のために….
 神戸の外国人居留地は本来、東は生田川から西は鯉川、北は西口街道、南は海岸という範囲でした。神戸の開港が短期間に決定されたため整備が追いつかず、明治政府はなかった事によります。外国人の急激な増加に狭い居留地ではまかない切れず、政府は外国人が日本人と雑居することを認めた雑居地を設けました。西側は宇治川まで、北は山手の異人館外までが雑居地となりました。居留地の西隣にある南京町はこの雑居地にできました。雑居地で外国文化と日本文化が交わり、今日の多文化的共生都市神戸成立に大きな役割を果たしたと言われています。

 ということで、南京町は多文化都市神戸の象徴的存在なわけですねとまあ、謎が一つ解けたところで、南京町で取材させてもらったお店の紹介をしたいと思います。


点心倶楽部で餃子をいただく

今回取材させもらったお店はこちらの「楽園」というお店です。この店をはじめたのは震災のあとだそうです。その頃から南京町では食べ歩きが流行りはじめたとのこと。平日は12時~13時半あたり、土日は1日中人が多く、特にお昼頃は行列ができる。最近は日本人のお客さんばかりではなく外国の方も結構こられるそうです。





夜の南京町に行ったのは初めてでしたが、お昼頃に行くのとはまた違った雰囲気を楽しむことができて、とても楽しかったです。昼のがやがやした南京町も楽しいですが、人通りは多いながらも少し落ち着いた夜の南京町のほうもオススメです。




参考資料


神戸居留地の3/4世紀―ハイカラな街のルーツ (のじぎく文庫)


取材:八杉拓哉