2015年10月25日日曜日

食欲の秋、芸術の秋、神戸の秋。~神戸ビエンナーレmosaic会場を訪ねて〜 2015/10/11

10月11日、3連休2日目の日曜日に神戸に行ってきました。連休ということだけあって、家族連れやカップルが多い!まず、作品を観に行く前に腹ごしらえをしよう! 


まるで魔法使い!人を喜ばせるトルコアイス


店先でアイスを売っているお店を発見。ただ売るだけじゃなくパフォーマンスが凄い!写真でもわかるようにアイスが伸びる伸びる!道行くひとたちも興味津々。まずmosaicをぶらぶらしていて気になったのはここ!mosaic2階にあるトルコ料理屋カッパドキア。

大人も子供もみんな釘づけ…。人を喜ばせるのって本当に凄いことですよね。

神戸で「オシャレ」食す!

フルーツクレープ640円(税込み)

 せっかく神戸に来たのなら可愛らしいものを載せたい!とあっちをうろうろ、こっちをうろうろして決めました。mosaic2階にあるブレスカフェというお洒落なクレープ屋さんのクレープ!
 季節によってフルーツが変わるそうなのですが、私は無難にフルーツクレープを注文。移動販売のお店で買って、手で持って食べるクレープは食べたことがあったのですが、こうやってお皿に乗ってフォークを使って食べるクレープは初めて!
 生クリームが甘すぎずフルーツがすっとしていてとても美味しかったです。秋の味覚・栗を使ったクレープもあったので、行かれる方は是非注文してみてください。

店内はカウンターのようになっていて、外にはテラスもありテイクアウトも可能となっています。


いざ、神戸ビエンナーレ。


 神戸ビエンナーレは2年に1度開催しており今年で5回目。
“港で出合う芸術祭”と題し、メリケンパークやハーバーランド、元町高架下がメイン会場
今回は「スキ。[su:ki]」をテーマに9月29日(土)~11月23日(月・祝)の66日間開催。会場によっては有料だったり無料だったりするので、行く際には入場料の有無の確認が必要です。
 mosaic会場ではumieのSOUTHMALL(南側)とNORTHMALL(北側)の間の通路が展示場。歩行者買い物客が歩く通路に展示することによって、作品が人ごみにうまく溶け込んでいます。用の通路に作品が展示されています。まず私が見つけたのは、禿鷹墳上さんの『春望』という作品。この作品、グリーンアートコンペティション部門で審査員特別賞を受賞しているん温暖化で死にかける倒木が近代文明を暗示する松葉杖に支えられ、自然との調和の大切さを訴えかける作品となっています。


春望

禿鷹墳上

審査員特別賞

枯れた倒木の根元には花も咲いています。

少し離れたところからのアングル。迫力が凄い!歩行者に比べて作品の大きさがわかります。


禿鷹墳上 

上海生まれ、本名リュウシュン。同国で美術の基礎を習った後来日。東京で現代美術と出会う。2009年名古屋芸術大学大学院卒、2015年東京芸術大学大学院博士後期課程修了。来日後、長年は仏教寺の一角で生活し、制作活動を行った。彼にとって芸術は精神的追求であり、宗教である。作品は主に僧名である禿鷹墳上にて発表する。 


スキ間に棲む植物と私

錦織真也 


入賞
ショッピング街にうまく溶け込んでいますよね。最初はお洒落なベンチかと思ってしまいました。



錦織 真也
1976年 愛媛県生まれ、1999 東北大学理学部生物学科卒業、2001 東北大学工学部建築学科卒業、 2003 東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了、2003-2008 伊東豊雄建築設計事務所、 2010-2013 東北大学助手 
                   


私とビエンナーレ 

 「神戸ビエンナーレに足を運んで記事を書く」というミッションがなければ、私はたぶん神戸ビエンナーレと出会わなかったと思います。実際に足を運んで作品を鑑賞して感じたことは、芸術と日常はかけ離れていても人の手によって生み出された作品は、作者が作品を通して世間に伝えたい事が込められているということです。特に今回私が訪れたmosaic会場はグリーンアートコンペティション部門の作品が出品されていたこともあって、自然の大切さや人間との協調を切実に訴えているように感じました。
 美術館ではなく、あえてたくさんの人がいるショッピング街の中で展示することで、アートに興味のないひとの目にも止まり、何か感じ取ってくれたらいいなと思いました。

 最後に、実際に行かれる方は“mosaic会場”となっていますが実際にはumieの中で展示しています。(知らなかった私はひたすらmosaicとumieを行ったり来たりしていました)
 また、東遊園地会場は11月1日(日)までの開催となっているので注意してください。神戸を訪れる機会があれば、ぜひとも神戸ハーバーランドmosaicやumieにも寄ってショッピングだけではなく神戸ビエンナーレの作品を実際に鑑賞してみてはいかがでしょうか。

〈参考〉
神戸ビエンナーレ公式サイト http://www.kobe-biennale.jp/
公式Twitter

取材 有馬瑞貴