2015年10月28日水曜日

乙仲通りはおつなふたりの道かもね 2015/10/11


 乙仲通り・栄通りは元町商店街から海のほうに向かって歩き、南京町を超えたあたりにある東西の筋が栄町通り、もうひとつ下った筋が乙仲通りです。さらにもうひとついくと海岸通りがあります。JR元町駅からだと歩いて10分ほどです。


乙仲通りの乙仲ってナニ?

なにかこう漢字を眺めていると、江戸時代のラブラブカップルが行き交う筋みたいな感じもしますが、調べてみるとこれがまったく違う。この界隈は海岸が埋め立てられるまで海は目と鼻の先にあり、海運貨物取扱業者が軒を並べて賑わっていました。昭和14年に政府は戦時体制に備え、昔の単位にある乙・丙・丁の一つ乙をつかい、海運貨物取扱業者を乙種海運仲立業にまとめました。以来、「乙仲さん」として親しまれ、その活況から通りの名前まで「乙仲通り」と呼ばれるようになったそうです。
 それに対して栄町通りはシンプル。神戸港を目の前に、元町は海運関係の会社で栄えていたのは先の通り、特に銀行、証券会社などが並んで栄えていたから、栄町通りというそうです。

乙仲通り・栄町通りの現在


 時代は移り、海岸は埋め立てられビジネスの中心は三宮へ移ってしまい、乙仲通り・栄町通りは往年のにぎわいから取り残され、昭和な町並みのままひっそりと...そこに目を付けたのが昭和大好きオシャレな人々。ちょと古ぼけたビルの内装を思い思いのかたちにやりかえて、かわいいおしゃれブティックやカフェがひとつ、また、ひとつと誕生しと。いつしか休日には若者でにぎわう町へと変身したのでした。それが今の乙仲通り・栄通りの現在です。
 日曜日に行ったという事もあり、たくさんの人達が買い物を楽しんだり、カフェでまったりしてました。オシャレな通りにおしゃれさんあり。2階でひっそり営業しているような隠れ家的なお店ともあって通りを歩くだけでもワクワクしました!友達に紹介したい神戸のオススメスポットです。



<参考>
神戸乙仲通り公式ホームページ
                            取材:森 隆子